今月20日に発売された管楽器専門雑誌Pipersの記事で、既にお読みになられた方もいらっしゃると思いますが、今月発売されたAPHRODITEに、「ピストルグリップモデル」と「デュアル・ディレクション・トリガー」モデルという2種類が追加されます!
ピストルグリップとは、下の写真のような持ち方のことを言います。
響きがよりオープンになり高音域をリラックスして吹けるというメリットがあり、APHRODITEの設計段階から、相性は抜群に良いだろうと確信していましたので、発売から僅か1ヶ月という超ハイペースで開発が進みました。
そして、この写真のモデルには、新発明の「デュアル・ディレクショントリガー」という画期的なトリガーを採用しています。
詳しくはこちらのページ:www.bestbrass.jp/instruments/aphrodite.html
もしくは、今月号のパイパーズに記事が掲載されましたので、是非お読みになってみて下さい。
一般に、金管楽器ではトリガーを抜いて音程を低く取ることはできても、音程を高くすることはトリガーではできません。そのためには口で調節するしかなかったのです。しかし、この「デュアル・ディレクション・トリガー」は、その名の通りトリガーを抜くだけでなく、逆に入れる方向にも動かせるようになっており、ヴァイオリンのように微妙な音程変化をつけることができるようになるのです!BEST BRASSは、これによってトランペットの可能性がさらに広がると思っています。
おもしろいのは、このトリガーを使うことで、直観的に全ての音の音色やツボを変えることができることです。ですが、こればかりは一度体験しないとあまりわからないかもしれません。また、理論的にはジャズのブルーノートを、ギターの様に下から上げて、チョーキングするように演奏することも可能になります。実際には、上から下げて使うのが殆どのようですので、使われるかはまだ分かりませんが、可能性はあると思います。
「ピストルグリップ」と「デュアル・ディレクション・トリガー」の仕様は5月より、通常のAPHRODITEに加え、新たな仕様として発売を開始致します。今のところ試奏は浜松でしかできませんが、ご興味のある方は是非ご来店下さい。先日、愛知県立芸術大学と国立音楽院の学生が遊びに来て下さり、デュアル・ディレクション・トリガーを見て、「なぜ今までこの様な機構がなかったのか逆に不思議です。」と仰っていたのを、私は忘れられません。
2011/03/31 20:46 臨光