- ・高い音が苦手
- ・低い音が安定しない
- ・耐久力に不安がある
- ・ミストーンが多い
- ・もっと堂々とした音を出したい
- ・正確なピッチで演奏したい
運命的な出会いが、
ここにあります。
次世代のマウスピース 「グルーヴシリーズ」
楽器本体の潜在能力を引き出す ――――――――――――――――
管楽器を演奏される方ならば誰もが、「この楽器の持つ最高の音を出したい。」と常に思っているはずです。独自開発のマルチレングスシステムを導入したグルーヴマウスピースは、これまで隠されていた楽器本来の資質を開花させます。息を吹き込むと、楽器が明らかにワンランク(それ以上!)上の鳴り方をするのが感じられるでしょう。
奏者の演奏を後押しする ―――――――――――――――――――
金管楽器の美しい音色の源は、唇の振動です。グルーヴマウスピースには、効率的に唇を振動させる仕組み「グルーヴ加工」が施されています。特許登録済のこの新発明により、唇が楽に振動するため、今まで無理して吹いていた高音や低音を楽に出せるようになるのです。それに伴って、驚異的な耐久力が獲得でき(つまり、バテにくい!)、より堂々とした音色が実現されます。
常識を覆す、2つの新しい概念
マルチレングスシステム
グルーヴマウスピースは、カップが浅いほど全長が長く、深いほど全長が短くなっています。これはつまり、今まで主管の抜きしろで調節していたことを、予めマウスピースでやろうという新しい提案です。各モデルのカップ深さに対応した最適なマウスピースの全長と内径を導き出した結果、どのモデルを使っても主管の抜きしろを適正に保ったまま正しいピッチを得られるようになりました。
マルチレングスシステムを導入することにより、カップ深さによるピッチ変化の問題が解消され、楽器の設計上もっとも効率的に鳴るポイントで演奏できるため、最高の音を最も自然に引き出せるのです。
マウスピースでピッチが変わる!?
楽器を演奏する際、ピッチが高いと主管抜差を引き出してチューニングをします。逆に、ピッチが低い場合には主管抜差を押し入れます。これは金管楽器奏者ならば誰もが知っている常識です。では、なぜピッチが変わってしまうのでしょうか。
その大きなファクターとして、①奏法、②気温と湿度が挙げられるのはよく知られています。しかし、金管楽器奏者ならば、③マウスピースのカップ深さ、④ミュートの性能がさらに重要であることは知っておかなければなりません。
マウスピースのカップ深さをチェックする。
金管楽器は、マウスピースのカップが深いほどピッチが下がり、浅いほどピッチが上がります。主管抜差を片側30mmも抜かないとピッチが合わなかったり、主管を目一杯入れてもピッチがまだ合わなかったりする場合は、奏法に加え、マウスピースも疑ってみましょう。自分がどのような楽器やマウスピースを演奏しているのかを知ることは、演奏を高める一つの近道であると言えます。必ずチェックしましょう。 自分のマウスピースの仕様は、メーカーのホームページやマウスピース比較表を参考にします。深さを調べる時は、表のY軸(縦軸)に注目しましょう。ベストブラスの「C」モデルから上に離れているほど浅く、下に離れているほど深いです。
適正な主管抜差の抜きしろとは??
多くの場合、金管楽器設計者は標準的なカップ深さを持つマウスピースが使用されることを念頭に置いて楽器を設計します。そして、奏法や気温と湿度によるピッチ変化に対応できるように、主管抜差が片側10mm~20mm抜かれた状態を想定して設計を進めていくのです。その為、主管の抜きしろを片側10mm~20mmにすることは、楽器を最も効率的に鳴らすために必要なことだと言えます。逆に、その範囲外の音響状態は設計上十分には考慮されていませんから、たとえピッチが合ったとしても、その楽器の持つ最高の音が出るはずもありません。
グルーヴ加工
グルーヴマウスピースをカップ側から見ると、スロート(カップ底の細くなった部分)に細かい溝が見えると思います。それこそが「グルーヴ:Groove」です。
グルーヴは、適度な吹奏抵抗を発生させます。抵抗というと、きついイメージがあるかもしれませんが、実際にグルーヴ加工を施したマウスピースを吹くと、息の入りがとてもスムースに感じます。これは、とても効率良く唇が振動しているからです。
また、いつもよりも音量が大きく感じる方もいるでしょう。高効率なグルーヴマウスピースは、最小の労力で最大の音量を得られるのです。
このシリーズの核ともいえる「グルーヴ」の生み出す心地よい抵抗に慣れ、唇が楽に振動する状態を覚えてしまえば、驚異的な耐久力が獲得できます。それに伴って、さらなる音域の拡大、そして堂々とした音色も獲得できるのです。
百聞は一吹に如かず。まずは実際にグルーヴを体感してみてください。グルーヴシリーズの圧倒的な高性能にきっと驚かれることでしょう。
吹奏抵抗とは??
ビジュアライザーという器具があります。これは、マウスピースのリムのみを棒の先に付けたもので、バズィングの様子を確認できる道具です。しかし、これを用いて普段通りのバズィングをすることは実際には不可能です。それは何故でしょうか。
それは、ビジュアライザーにはカップもスロートも付いていないからです。カップもスロートもついていないと、バズィングの際に必要である「唇を振動させるための反射圧」 = 「吹奏抵抗」が得られないのです。これは逆に、「マウスピースにカップやスロートが存在するからこそ、バズィングが可能」だとも言えます。金管楽器の演奏には、唇の振動を助けるための適度な吹奏抵抗が絶対に必要なのです。
吹奏抵抗はどこで発生させるべきか??
音響学的に言えば、「楽器とマウスピースを一つの音響管として見た際に、全ての音で常に音圧が最大であり、且つ、呼気の圧力も最大の場所」です。それ以外の場所で発生する抵抗は無益なだけでなく、いわゆる鳴りムラを引き起こす原因になります。
少し難しい話ではありますが、小型マイクを用いた簡単な実験をしてみると、その両方の条件を満たす場所が、長い音響管の中で1箇所だけ観測されます。その唯一の場所が、マウスピースのカップ及びスロートなのです。
だからこそ、グルーヴ加工はグルーヴマウスピースのスロートに施しているのです。そしてそれは先に述べたような見事な効果を実現しています。
新しい常識!? 新モデル「 改 」
新開発「アクセラレータ」
グルーヴシリーズに新たに追加されたトランペット用モデル5品番(TP-1C改/3C改/5C改/7C改/9C改)には、上写真の通り特殊なリング状加工が施してあります。これが、ベストブラスが新たに開発した「アクセラレータ: Accelerator」です。
上述の「グルーヴ」は、全音域に渡り唇の振動を補助しますが、「アクセラレータ」は、特に高音域でその効果を発揮し、文字通り、唇の振動を促進させるのです。
この新機構「アクセラレータ」を採用した「改」モデルは、グルーヴシリーズ(TP)のCカップの持つ堂々とした音色、吹き易さはそのままに、これまでよりも約5度上の音域まで駆け上がれる(*)という、革新的なモデルです。もちろん、口当たりも驚くほど違和感なく演奏できるようにデザインされているので安心です。是非一度お試しください。
(*)開発直後に行った自社調査では、試奏した中で約75%の人がその効果を実感できたという結果でした。但し、唇がカップ内に深く入る人や、強く押しつけてしまうと、「アクセラレータ」に唇が当たってしまい全然吹けないという方もいらっしゃいました。
細部にわたるこだわり。
グルーヴマウスピースは、多くの経験と長年の研究から導き出した独自の音響設計技術を基に、BBリムやテクスチャーカップといった、マウスピースの細部にまでこだわって製作されています。世界中の一流品がそうであるように、ディテールこそが、製品に独特の個性をもたらすと考えているからです。加えて、その素晴らしく美しい仕上がりは、自社開発の特殊工具と専用のダイアモンドエッジによる精密切削の証です。
自分に合ったマウスピースに出会うことは、演奏家としての長い人生の中で最も幸運なことと言えるでしょう。その運命的な出会いが、ここにあります。
BBリム
グルーヴマウスピースを吹いた第1の感想は皆、「リムが非常に心地よい」です。
世界中の一流プレーヤとの30年以上に渡る意見交換を基に、明確なバイトを持ちながらも口当たりの良いリムを実現しました。ミストーンが少なくなり、容易なリップコントロールとクリアな音の立ち上がりが実感できます。
ベストブラスでは楽器ごとに統一されたリム形状与えているため、サイズやカップの深さなどが違っても、リム不適合の不安は殆どありません。また、トランペット/コルネット/フリューゲルホルンの3種にも同じリムを採用し、持ち替えも苦になりません。
テクスチャーカップ
グルーヴマウスピースのカップ表面は独特の風合いを持っており、その肌目を「テクスチャー」と呼んでいます。独自の音響設計とカップ専用の特殊切削刃によって刻まれるテクスチャーは、高い精度の証であるだけでなく、グルーヴの効果を補助する役目を担っています。グルーヴとテクスチャーの相乗効果が、さらに効率的な唇の振動を実現しているのです。
注意:旧品番やグルーヴシリーズ発売初期のトロンボーン用マウスピースには、テクスチャーが見られません。
~カップ表面はピカピカであるべきか?~
一般的なマウスピースのカップはバフ研磨され鏡の様になっていますが、過去の優れたマウスピースのカップ表面を見てみると、そうでないものが少なくありません。 バフ研磨とは、布と研磨剤を使って金属表面を削り平滑にすることであり、すなわち形状を崩すことです。緻密な音響設計の基に、精密に削り出された形状を崩すことは音響的に悪であると言えます。
スロート
グルーヴマウスピースのスロートサイズは一般のものよりやや大きめです。
一般に、太いスロートほど大きな音が出せるため、上級者ほど大きなサイズを好む傾向にあります。しかし、太いスロートで豊かな音量を得るためには、唇の周りに強靭な筋肉が必要となるのも事実です。
前述のように、スロートに「グルーヴ加工」を施してあるグルーヴマウスピースは、太いスロートを持ちながらも、唇を楽に振動させることができます。つまり、最小の労力で最大の音量が得られるのです。
バックボア
グルーヴマウスピースのバックボアは、音圧分布を基に複雑な内径形状を持たせています。その為、低音域から高音域に渡る正確な音程と音程バランスを実現するのです。
ベストブラスでは、これまでにも数十種類のバックボアを開発してきましたが、グルーヴシリーズでは、モデル毎にカップやスロート、そして楽器とのバランスも考慮しながら新規に15種類以上のバックボアを新規開発することで、最良の結果を達成しました。
バックボアは、マウスピース設計において特に重要な部分であるにも関わらず、一般には理解しづらい部分であるとも言えるでしょう。実際、各メーカーの音響技術レベルは、バックボアの内径形状(メンズール)に現れると言っても過言ではありません。それ程に重要な部分であるにも関わらず、製品になった時点でよく見えなくなってしまうため、バックボアに単なるストレートテーパーを採用しているメーカーも少なくないのが現状です。
シャンク
グルーヴマウスピースのシャンクは、事実上の世界標準である0.05テーパー(いわゆるアメリカンシャンク)を採用しています。
ヨーロピアンシャンク、中細管、レミントンシャンクからオールドケノンまで、特殊なシャンクを持つ楽器を使用している方には、特注マウスピースを製作をすることも可能です。お気軽にお問合せ下さい。
外形形状と重量
グルーヴシリーズのトランペット用マウスピースはやや重く、ホルン用は軽いです。また、トロンボーン用は中庸な重量でありながら、リム部にウェイトを集めています。
これらのデザインと重量は、それぞれの楽器に求められる音や吹奏感覚を実現するために設計されました。当然、デザイン上の好みだけではありません。
トランペット・コルネット・フリューゲルホルンの3種のマウスピースに採用した音響スリットは、遠達性と柔軟性を両立し、美しい曲線を基調としたホルンマウスピースは、ビロードのように滑らかな吹奏感です。また、リム部にウエイトを集めたトロンボーンのマウスピースは、今までに無いバランスの良さをもたらしています。
さらに詳しく知りたい方に。
マウスピースの全てが解る!マウスピース解体新書を読もう!
・序文:金管楽器の進化とマウスピースの変遷
・第1部:グルーヴシリーズの完成
・第2部:自分に合ったマウスピースの選び方
・第3部:グルーヴシリーズ
・第4部:演奏力向上のために
・巻末:各金管楽器の音域とピアノ鍵盤(実音)の関係
本書「We’ve got the Groove」は、マウスピースについて知りたいことが詰まった入門書 兼カタログです。ご希望の方には無料でお送り致しますので、お問い合わせフォームに必要事項を入力し、ご請求下さい。
本書が皆様の唄口選びの一助となれば幸いです。
モデル詳細情報
トランペット用
フリューゲルホルン用
コルネット用
ホルン用
ホルン用(AXモデル)
トロンボーン用
バストロンボーン用
ユーフォ/トロンボーン用
新素材 純チタン!
最先端技術【 M.I.M 】を駆使した世界初の純チタン製マウスピース 「ピュア・チタン」登場!
長く金属アレルギーで悩んでこられた方に朗報なだけでなく、お子様が安心して使えるものをお探しの方、また新しいサウンドを求めている方、お待たせ致しました!